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「アップんダウン」プレイのヒント

「アップんダウン」は、ファミリー向けのカードゲームですから、運の要素が大きいのはその通りなのですが、戦略の要素もかなりあります。ここでは3つのゲームごとに上手にプレイするためのヒントを考えて行きましょう。(ゲームのルールを知りたい方は、まずはこちらのページをご覧ください。)

1.「ベーシック」プレイのヒント

①1の位の数字が重ならないように
 5枚の手札について、1の位の数字をなるべく分散させておきましょう。その方が大きい数で攻められた時に受けられる可能性が高まるからです。例えば最初に配られたカードが、12・25・57・65・98だったとして、1枚目に12ではなく25から出すのは十分アリだと思います。

②1の位の数字を覚えておく
 これも手札からどれを捨てるかの判断材料ですが、まだ1の位の数字があまり出ていないカードを残した方が生き残れる可能性は高くなるはずです。もちろんそのためには出されたカードの1の位の数字をある程度覚えておく必要がありますが。

③0を大切に
 このゲームでは100が一番強いカードですから、それを受けるために1の位の数字が0のカードを手札に温存しておくことは意味があります。それは攻撃をかわすだけでなく、最強のカードを無効化することにもなるからです。同じ理由で、1の位の数字が1や2のカードより、8や9のカードを残しておく方が生き残れる可能性は高くなるはずです。(次に引いて来るカードの待ちが広くなります。)

④ターンで返された時の対応を
 「ベーシック」ゲームのルールでは、相手を脱落させることよりも、自分が生き残ることが重要になります。そのため次の人を攻撃する時にも、ターン(やショット)で返された時の対策をしておくのが賢明です。例えば、10・54・83・94・97という手札を持っている時、97ではなく94で攻撃するといった具合です。

⑤特殊カードは強いカードとセットで
 特殊カードはどんな数字にも対応できるという意味では万能なのですが、それ自体には攻撃力がないという点に注意してください。例えば、8・12・96・パス・ショットという手札を持っているところに、前の数字が90で順番が回って来ました。96を出すのも悪くはありませんが、もしも場の数字が小さくなってまた順番が回って来た時に、不本意な状況でパスを出さなければならなくなるかも知れません。これは相手を攻撃できないだけでなく、あなたの手札に小さな数字が多いことを敵に知らせるシグナルになってしまいます。ここは96は温存して、パスを出す方が正しい戦略だと思います。パスを出しても、96とショットをセットで持っていることで、次回のプレイに幅を持たせられます。

2.「キャリーオーバー」プレイのヒント

「キャリーオーバー」の基本戦略は、「ベーシック」ゲームと同じですが、他のプレイヤーを脱落させると1チップ獲得できることから、より攻撃的なプレイが意味を持つことになります。たとえゲームの勝者になれなくても、途中で2人以上を脱落させればゲームの収支はプラスになります。

①隣りを助けるカードを出さない
 「ベーシック」ゲームでは、手札の出せるカードのうち最も小さな数字を出すのが一般的ですが、「キャリーオーバー」では中位のカードから出すのがおすすめです。それは隣りのプレイヤーに手札改善のチャンスを与えないためです。隣りのプレイヤーは、当面自分にとっての獲物だからです。^^

②いきなり攻撃
 手札が中位のカードばかりだと、何を出してもあまり変わらないかもしれませんが、低位のカードと高位のカードに分かれている場合、高位のカードから出して勝負の決着を急ぐのも悪くないと思います。5枚の手札をすべて改善しようとすると、周りのプレイヤーにも改善のチャンスを与えることになるからです。特に特殊カードが1枚でもある場合は積極的に行きましょう。

③他のプレイヤーの手札を推測する
 カードの出し方によって、そのプレイヤーの手札が推測できる場合があります。例えば、場の数字が70の時にパスを出したプレイヤーは、71以上のカードを持っていない可能性が高いと読むのです。この場合、ターンやショットでそのプレイヤーを狙い撃ちできるなら、70という低い数字でもそのプレイヤーを攻撃してみる価値があると思います。特にショットカードを持っている時は、どのプレイヤーの手札に弱点があるか、注意深く観察するようにしましょう。

④攻撃は自分に回って来ることを想定して
 「キャリーオーバー」ではポットを獲得することがゲームの目的です。このため、生き残っているプレイヤーが減って来たら(3人以下なら)、自分の攻撃が自分に回って来ることを想定してプレイしましょう。例えば手札に95と99がある時、99ではなくて95から出すのです。もちろんこの他に特殊カードが手札にあれば、99で攻撃を仕掛けるのが正解だと思います。

⑤2人対戦になった時の戦略
 ゲームの終盤、2人が生き残った場合のことを考えてみましょう。勝てばポットを取れる可能性があります。この時、もしも自分の手札に自信があれば、積極的に攻撃を仕掛けてよいのですが、問題は手札が相手より弱そうだと感じた場合です。運よく数字を下げられるカードを持っていると、それを出して仕切り直しをしたくなりますが、それは相手の手札改善にもつながります。ここで相手の手札がさらに改善されると、キャリーオーバーの可能性が低くなります。勝てそうにない場合は、精一杯相手にも強いカードを出させて、キャリーオーバーを狙うのも作戦のうちです。

3.「カルドサック」プレイのヒント

「カルドサック」は全員が協力して目標を達成するゲームですから、上記2つのゲームとは戦略がまったく異なります。それでもゲームに慣れた人なら、すぐに最善戦略を想像できると思います。

①隣りのプレイヤーとのコンビネーションを作る
 「カルドサック」で重要なのは、両隣りのプレイヤーとの間で1の位の数字が同じカードを揃えることです。例えば99と9を隣接するプレイヤーが持っていれば、99を安心して出せることになります。プレイ順はターンで変更できるので、現在の回りでは9→99の並びでも、後のために温存しておくのがいいでしょう。また隣りのプレイヤーがターンを持っている場合には、自分の中でコンビネーションを作るのもおすすめです。100と10を持っていれば、100→ターン→10という流れが作れます。

②2周先くらいまでを先読みする
 ゲームに慣れないうちは、とにかく出せるカードのうちで最も低位のカードを出したくなるものですが、ここで考えてください。全員が生き残ることを目指す「カルドサック」では、低位のカードを出すことが必ずしも最善手とはなりません。隣りのプレイヤーとのコンビネーションも考慮に入れながら、常に2周先くらいまでのカードプレイを先読みして最善と思われるカードを出しましょう。

③特殊カードはなるべく温存する
 「カルドサック」の究極の目標は、全員が手札をすべて出し切ることです。そのためには山札をめくり切ってスコアチャレンジのモードに入るまで、なるべく特殊カードは使わずに温存しておくことが重要です。特にショットカードは起死回生の一手につながることが多いので、最後まで残しておくことをおすすめします。(なかなか温存できないのが現実ですが…)

④手札を高位札や低位札で固めない
 ゲーム中、手札が高位札や低位札ばかりで固まってしまうと、そこでプレイが行き詰ってしまいます。出すカードを選択できる時は、自分の手札に高位・中位・低位のカードがバランスよく残るように心がけましょう。ただし、隣接プレイヤーとのコンビネーションができている場合は、そちらを優先するのが定石です。

⑤スコアチャレンジでは計画的に脱落させることも
 山札を全部めくってスコアチャレンジのモードに入ったら、次の目標はなるべく多くのプレイヤーを上がりにすること、つまり手札を全部出させることです。このため、全員が1枚ずつ手札を残して脱落するより、1人を計画的に脱落させても誰かを上がりにすることの方が重要になります。計画的に脱落者を作ることで、新たなコンビネーションができることもあります。そのことも考慮しながら、各プレイヤーは冷静な判断でカードプレイを行ってください。

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